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びす |
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私の一番古いワンコの記憶は柴犬の「びす」です。 「びす」は祖父の愛犬でした。 祖父が亡くなって2〜3ヶ月がすぎた頃でしょうか、 「びす」の死は祖父の死よりも悲しかった……。 先日、実家へ帰った折り庭の片隅にあるはずの「びす」の墓を捜したのですが |
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| 近所のワンコ | |||||
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「びす」が死んでから家でワンコを飼うまでには6〜7年の月日があります。 実家のはす向かいに、当時としてはかなりモダンなお家がありました。 ある時、「おばちゃん。○○ちゃんのお散歩をさせてください」とお願いをしました。 ところが大変でした。 ひとりでの散歩にもだいぶ慣れた土曜日の午後の事でした。 が、事件が起きました。 あぁ……犬はなんて足が速いんでしょう。 |
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| 名無しのワンコ | |||||
| 母は嫌いでした。私が全部世話をするからといっても犬を飼う事を許してくれませんでした。(今の私はワンコは子供が飼うものではないとわかっています)
ある時、家のすぐ裏の空き地で子犬がキュンキュンと泣いていました。 母「どうしたの?この犬は」 仕方なく、母の言うことには従ったのですが、このワンコが自主的に後からついてくるように、ゆっくりと振り返りながら歩きました。 夕ご飯をちょっと残し、『ワンコがお腹をすかしているだろうからあげるんだ』といってまた外へ出ました。半分、もういないかもしれないと思いながら。 『おウチにおいで』そう、話しかけました。ちゃんと聞いているように思いました。 これは名案だと思いました。ワンコが勝手にウチに来てしまうんです。私が拾ってきた訳じゃありません。私はただかわいそうだからご飯をあげるだけなんです。 私の顔をみて話をちゃんと聞いていたワンコは、今度は私と一緒にウチまで歩いて来ました。庭でお水をあげ居心地の良さそうなところを一緒に捜し、物置から古新聞を持ってきてひいてあげました。 『おやすみなさい。明日またね』 翌朝、ワンコはいませんでした。昨日の空き地に行ってみるとそこにいました。 『おはよう、ご飯あげるよ。おいで』 ウチに帰ってパンを持って来ました。ワンコは玄関の前で待ってました。 母は私がご飯をあげていても何も言いません。これは脈があるなそう感じていました。学校に行っている間中、ワンコの事ばかり考えてました。そして、走って帰宅です。 ……。でもワンコはいませんでした。庭も、昨日の空き地も、それからもうちょっと足をのばして捜して見ましたがいません。もちろん、母にも聞きました。『ワンコみなかった?』当然、知りません。知っていたとしてもそうは言わなかったでしょうが。 夕食を食べていると父が帰ってきました。 父「庭に子犬がいるぞ」 文字通りすっ飛んで行きました。間違いなくあの子です。でも……。首にピンクのリボンを巻いてます。食べたものを吐き出していました。そしてまた食べています。 『どうしたの?このリボン。ご飯どこでもらってきたの?』そんな風に話しかけていると近所に住む2つくらい年下の女の子が走ってきました。 女の子「○○ちゃん。こんなところにいたの?捜したのよ」 こうして、名なしのワンコは近所の○○ちゃんになりました。 |
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